巽・四緑木星は、八卦の「巽」や九星気学の「四緑木星」を指しています。
このタイプの人は、柔軟で調和を重んじ、周囲との関係をスムーズにすることに長けています。
自己主張はあまりしないですが、その分人の気持ちに敏感で、場の空気を読む力があります。
今回は、巽・四緑木星の性格や行動パターン、他の要素との相性、そして漫画のキャラクターで例えるとどんな人になるのかまで詳しく解説していきます。
巽・四緑木星の人物像や性格、他の要素との相性について
巽・四緑木星は五行は木であり、季節だと春の後半から初夏の爽やかな風となります。
風の特性ということであらゆる隙間から入り込み、周りの空気を読んで適切な振る舞いをしていきます。
巽・四緑木星を擬人化した時は、長女やヒロインタイプの女性がピッタリ当てはまります。
漫画のキャラクターを挙げると、スラムダンクの赤木晴子、めぞん一刻の音無響子、サザエさんのフグ田マスオ、伊佐坂浮江、ドラえもんの源静香、映画版の野比のび太なんかが該当しますね。
これらのキャラクターは物語のヒロインの大半が該当して、女性キャラでロングヘアーやセミロングのストレートヘアーはだいたい当てはまります。
また、これらのキャラクターは容姿端麗であり、皆に好かれるタイプなのですが、個性がないことが個性となっています。
つまり、風のように人の心に入り込んで、つき合う人に影響されやすいところもあるのです。
巽・四緑木星の恋愛は、自分からグイグイと行かずに自然な感じでアプローチをしていきます。
そのため、一見、相手からアプローチしてきているように見えますが、実は巽・四緑木星側からアプローチしている場合が多いのです。
表面上は受身に見えても、相手を惹きつけて自然なタイミングで相手の心に入り込んでいくスタイルです。
巽・四緑木星は長女を示していることから、女性が多くて生まれながらにしてこの要素を持っています。
女性の場合は結婚や出産を経て坤・二黒土星的なお母さん要素が高まる時期が来ます。
その時はそのまま坤・二黒土星っぽくなる人も多くなっていきます。
これはエウレカセブンのタルホがホランドの子供を身ごもった時に、髪の毛を切ったところがイメージピッタリですね。
巽・四緑木星の容姿や服装など
巽・四緑木星は「風」や「調和」を象徴し、柔軟性・親和力・協調性を司る星です。
外見からも、穏やかで自然体な印象を与えて見る人に安心感を与えるタイプです。
容姿や服装には派手さはないものの、清潔感と柔らかさがあり、無理なく周囲に溶け込む雰囲気を持っています。
男性は顔立ちは整っているものの、端正すぎず親しみやすさがある。
表情には柔らかさと優しさがにじみ出ており、初対面でも安心感を与えます。
体型は中庸で、極端な筋肉質や痩せ型ではなく自然体でバランスが良い。
立ち居振る舞いも自然で、強く主張するよりも場に馴染むことを優先します。
派手さを避けた落ち着いた色味(ベージュ・淡いグリーン・パステル系)を好む。
清潔感とシンプルさを重視し、余計な装飾や派手なアクセサリーは避ける。
カジュアルでも整ったコーディネートで、だらしなさを感じさせません。
場に合わせて自然に装いを変えられる柔軟さがあります。
女性の顔立ちは穏やかで柔らかく、角がなく親しみやすい印象。
髪はロングヘアーかセミロングのストレートで、ポニーテールや軽くまとめる程度にしています。
体型はスラリとしつつも過剰な華奢さはなく、姿勢や所作にも品格があります。
服装はナチュラルで清楚なスタイルを好み、過度に目立たない色やデザインを選ぶ。
ワンピースやパンツスタイルでも、周囲に調和する柔らかい印象を意識。
メイクは派手すぎず、自然に整った印象を保つ。アクセサリーも小ぶりで控えめです。
全体として、巽・四緑木星の人は「調和」と「柔軟性」を備えたタイプ。
どこにいても自然に周囲に溶け込み、存在感を主張するよりも場を和ませる「風の人」です。
巽・四緑木星の強弱や吉凶を振り分けると
八卦や九星気学の要素は人それぞれ強弱があって、一番強い要素がその人を表しています。
ここでは巽・四緑木星の強弱や吉凶をまとめていきます。
巽・四緑木星が強い・吉作用
巽・四緑木星が強い場合の吉作用は、柔軟で適応力が高く、人間関係の調整が上手。
穏やかで場を和ませるサブリーダーのような役割を演じます。
巽・四緑木星が強い・凶作用
巽・四緑木星が強い場合の凶作用は、人に流されやすく、主体性に欠ける。
自分の意見を言うことができずに、他人に振り回される。
巽・四緑木星が中庸・吉作用
この要素が中庸の場合の吉作用は、控えめで調和を重んじる。
空気を読みつつ自然な形で成果を得られる。
巽・四緑木星が中庸・凶作用
この要素が中庸の場合の凶作用は、受け身すぎて存在感が薄くなる。
重要な場面で決断が遅れ、損をすることがある。
巽・四緑木星が弱い・吉作用
この要素が弱い場合の吉作用は、静かで落ち着きがあり、周囲に安心感を与える。
柔らかさが和らぎ、個性が角を立てずに発揮される。
この要素が弱すぎると、つき合っている人の要素に引っ張られるようになります。
場合によっては一白水星っぽくなったり九紫火星っぽくなったりすることもあります。
巽・四緑木星が弱い・凶作用
この要素が弱い場合の凶作用は、無個性になりすぎて印象が薄い。
関係構築が苦手で、孤立する可能性がある。
同じく、この要素が弱すぎると、つき合っている人の要素に引っ張られるようになります。
場合によっては一白水星っぽくなったり九紫火星っぽくなったりすることもあります。
巽・四緑木星と仲良しランキング
ここでは巽・四緑木星と相性のいい仲良しランキングを紹介します。
長女やヒロインタイプの人は基本的にだいたい誰とでも仲良くなれますが、ランキングを見てみましょう!
※このランキングは私の主観が入っていて、場合によってはランキングが前後します。
1位 坤・二黒土星
母性や包容力のある坤・二黒土星は、四緑木星の柔らかさを受け止め安心感を与えてくれる相手。
イメージとしては長女とお母さんが仲良く交流している感じです。
2位 巽・四緑木星
同じタイプ同士は共感と調和が抜群です。
穏やかな関係が築けるが、意見が合わないと曖昧なままになることも。
3位 乾・六白金星
リーダー的存在の乾・六白金星は、四緑木星の柔軟性を活かせる相手。
上手く導かれると成果を出しやすい。
4位 震・三碧木星
元気で行動力ある三碧木星とは仲のよい姉弟の関係となります。
四緑木星の柔らかさが三碧特有の勢いを緩和していきます。
5位 艮・八白土星
慎重で真面目な艮・八白土星とは、最初は距離を感じやすいが、打ち解けると安定した関係を築ける。
6位 兌・七赤金星
社交的で親しみやすい兌・七赤金星とは刺激的な関係。
仲良くなると楽しいが、価値観の違いで摩擦も起きやすい。
7位 離・九紫火星
華やかで個性的な離・九紫火星とは、一緒にいると目立つが、四緑木星の控えめさがかき消されやすいです。
8位 坎・一白水星
コミュ力に優れた巽・四緑木星でも内向的で慎重な一白水星とはやや距離感がある。
打ち解ければ柔らかさでサポートする関係になることも。
9位 五黄土星
強烈な個性の五黄土星とは、圧が強すぎて四緑木星の調和力も及ばず、消耗しやすい。
巽の重卦「巽為風」とは?
易占いでは八卦✕八卦の64卦で運命を占いますが、同じ卦が重なることもあります。
これを重卦と言って、巽同士のペアーは巽為風になります。
卦辞の原文
小亨。利有攸往。利見大人。
卦辞の翻訳
順調に進むことができ、目的に向かって行動すれば吉。
目上や経験者の助言を得ながら進むとさらに良い結果につながります。
巽為風の爻辞
初六:進退。利武人之貞。
意味:行動や判断には慎重さが必要。正しい武人(誠実な人物)の助言を得れば吉。
九二:巽在牀下。用史巫紛若。吉无咎。
意味:目立たず控えめに動くことで問題が避けられる。神職や先人の知恵を活用すると吉。
九三:頻巽。吝。
意味:あまりに出すぎると迷惑や損失を招く。慎重に。
六四:悔亡。田獲三品。
意味:誠実さを保てば後悔はなく、収穫も得られる。
九五:貞吉。悔亡。无不利。无初有終。先庚三日、後庚三日。吉。
意味:正しい態度を貫けば吉。最初の迷いはあっても、最後には良い結果が訪れる。タイミングを見計らうことが重要。
上九:巽在牀下。喪其資斧。貞凶。
意味:控えすぎると重要な機会を失う。誠実さを欠くと凶。
巽・四緑木星の人物像や性格、相性のまとめ
今回は巽・四緑木星の人物像や性格、他の要素の相性を記事にしました。
この人物は主に長女やヒロインタイプの女性や爽やかな男性が該当しています。
私のブログでは火(離)っぽいと表現しますが、このタイプの特徴がよくわかってくると思います。
八卦や九星を理解するには擬人化することで人物像や他の要素との相性が何となくわかってくるものです。
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