手相と言えば、島田秀平さんを思い出す人が多いと思います。
島田さんはテレビの手相特集ではレギュラー出演されているので、影響力は手相界隈でピカイチだと思います。
手相の知名度を上げる功績がある一方で、手相の線をチャッチーなネーミングのせいで誤解を与えるという問題が起こっています。
今回は誤解を与えるネーミングの手相であるKY線、エロ線、玉の輿線について私の見解を語っていこうと思います。
手相の誤解その2 KY線、エロ線、玉の輿線
手相とは主に手のひらの線を見てその人の運勢を占うことですが、線を覚えるのはなかなか骨が折れます。
線を覚えるのが難しいため断念した方も少なくないでしょう。
そんな中で島田秀平さんは手相をわかりやすくするために、独自のネーミングをしています。
有名なのはKY線、エロ線、玉の輿線ですが、特にKY線は空気の読めない人とされますが、ちょっとズレていると思うのですよ。
まずはKY線について解説していきます。
KY線とは空気の読めない人に出る線?
KY線とは、上の画像のように生命線と知能線の出どころが離れている人の相を言います。
この名前が独り歩きをする前はこの形を「離れ型」と表現されています。
この相の人は空気が読めないというよりも、大胆で冒険的な行動をする特性があります。
自己顕示欲が強かったり、奇抜な格好をする人が離れ型だったりします。
この部分が離れているほどその特性が強くなります。
これを「空気が読めない人」と同義にするのはちょっと違うような気がします。
本当に空気が読めない人というのは、抜けているから周りの空気が読めない人を言います。
離れ型の相を持つ人は、空気を読んだ上で突飛な行動を起こす人と解釈しています。
KY線と呼ばれて一番問題なのは、実際にこの離れ型の層の人を、KY線と知っている人が「わーKY線やん!」などと言ってバカにするということです。
こうした風潮になるのは、日本人の悪いクセである少数派を蔑ろにするという特性です。
日本人の大多数が上の画像のように、生命線と知能線がくっついています。
ちなみにこの形の人は慎重で用心深くなります。
このくっつき部分が大きいほどその特性は強くなります。
知能線の出どころだけでもこんなに特性が変わってくるわけですね。
日本人の大多数とはどのくらいかの比率かは不明ですが、8割くらいがくっつき型なのではないかと思っています。
多数派が少数派の人を蔑ろにしてバカにするという風潮はとても良くないことだと思います。
エロ線はいやらしい人に出る線なん?
エロ線とは金星帯と呼ばれる、人差し指と中指の間から薬指と小指の間の弧状の線となります。
上の画像のようにくっきり弧状の線になる人は珍しく、切れ切れだったり、中央付近が完全に切れている事が多いです。
金星帯は感受性や美的センスが高くて芸術者気質といった人に出るとされている線です。
この線がエロ線と呼ばれるのはエロス線と呼ばれていて、現代風にエロ線となったわけです。
まあ金星帯って言われても「なんのこっちゃ」ってなりますし、金星帯というネーミングも金星丘にできる線でもないのですよ。
そんなわけでエロ線という方がキャッチーでインパクトがあるのですよね。
ただこのネーミングは名前ばかりがクローズアップされて、線の意味から外れているように思います。
玉の輿線とは二重感情線では?
小指下のサイドから出ている短い横線が結婚線となります。
結婚線がとんでもなく発達して太陽線まで到達すると、玉の輿線となります。
この線はその名の通り、お金持ちの家に嫁ぐことのできる玉の輿(もしくは逆玉)になる人に出るとされる線です。
いかにも港区女子が結婚線を金ペンで描いたり、爪で跡をつけそうな感じがします。
私は結婚線自体が結婚との相関があるかは疑問視していますし、こんなに長い結婚線というか二重感情線なんじゃね?
って思うわけですね。
手相本や、そこそこフォロアーの多い占い師が結婚線を解説していますが、結婚線単体で結婚運は読めないし、無料手相鑑定で結婚線を語った時の微妙な反応を何度も目の当たりにしてきました。
私ならばこんなに長い小指側から内に向かう線は、二重感情線として判定します。
結婚や恋愛について見るならば、生命線や運命線、感情線を見てサインがあれば採用するって感じとなります。
ただ、これは人によっては全く出ない場合もあるのですね。
手相の誤解その2 KY線、エロ線、玉の輿線のまとめ
今回は、とてもキャッチーな手相の線のKY線、エロ線、玉の輿線について記事にしました。
私が手相占い師になって気がついたのは、手相占いを大衆エンタメとして見るか、本質的に手相を見て依頼者の悩みや苦しみを解決するかの二分しているというところです。
手相芸人である島田秀平さんは間違いなく大衆エンタメとして手相を用いています。
島田秀平さんがテレビやネットで手相を取り上げることで、手相占いの影響度が高まるからです。
かくゆう私は生真面目なところがあるので、手相本や大物占い師が言っている相が当たらないと感じたら採用しません。
これは手相占いを依頼してきたお客さんの方を見ていないですし、お客さんに微妙な反応をされた顔を見ることには耐えられません(笑)
私のような生まれてホヤホヤの手相占い師でメシを食うとしたら、大衆に迎合するか大衆のアンチになるかがポイントだと思うのです。
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