火を象徴する「離(り)」と九紫火星は、明るく情熱的で直感力に優れた人物を表します。
周囲を照らす存在で、人々を引きつける魅力があります。
私のブログでは「火(離)っぽい」と表現することがありますが、今回は離・九紫火星の人物像や性格、他の要素との相性について詳しく見ていきます。
離・九紫火星の人物像や性格、他の要素との相性について
離・九紫火星の人は明るく華やかで、美的センスが高いところがあります。
街中で輝いていたり派手な格好をしている人は漏れなくこの特性を持っています。
離・九紫火星を擬人化した時は、次女や華やかな女優、夜の街で働くキャスト、アーティスト、そして医師・警察官・裁判官といった“光を扱う職業”の人もこの要素を持っています。
漫画のキャラクターを挙げると、ルパン三世の峰不二子やワンピースのハンコック、エヴァンゲリオンのアスカ・ラングレー、スラムダンクの桜木花道なんかが浮かびます。
これらのキャラクターは格好が派手で赤や紫といったイメージカラーをしていて、感情の起伏が激しくて喜怒哀楽がハッキリしていて忙しいです。
離・九紫火星の恋愛は一目惚れからの激しいアプローチで押し一辺倒です。
この情熱によって交際まで至りますが、相性の悪い相手は疲れ切ってしまい長続きしません。
八卦では火を”離”と表現しますが、火が付いて燃え上がり燃え尽きて灰になると離れる特性から、そのようにネーミングされた説があります。
俺が!俺が!という思いが強く、基本的に相手の気持ちは考えていません。
あくまで自分の気持ちが第一であり、それに答えてくれない人には離れていく自己中心的な傾向にあります。
離・九紫火星は生まれながらにしてこの要素が強い人が多いですが、女性の場合は一時的に結婚や出産を経てお母さん要素(坤・二黒土星)が高まる時期がありますが、子離れした後は再び火の要素が強まっていきます。
離・九紫火星の容姿や服装など
離・九紫火星は「火」や「光」を象徴し、知性・感性・美意識を司る星です。
外見からもどこか華やかで印象に残りやすく、オーラのあるタイプです。
容姿や服装にはセンスが光り、見る人の目を引きます。
男性のこのタイプは、端正で整った顔立ちをしており、目に強い輝きがあります。
眉もはっきりしていて、表情には自信と聡明さがにじみ出ています。
体型はやや細身でスマート、立ち居振る舞いにも品があります。
服装は流行を程よく取り入れながらも、清潔感と知性を感じさせるスタイル。
スーツ姿も洗練されており、シャツやネクタイの色遣いにセンスが感じられます。
オフの日でも、Tシャツ1枚にしても「だらしなさ」を感じさせません。
小物や時計などのアクセサリーにもこだわりを見せ、全体の統一感を大切にしています。
女性のこのタイプは、美的感覚に優れ、顔立ちも整っていて目元が印象的です。
「美人」「華がある」と言われることが多く、どこか人目を惹きつけます。
体型はスラリとしていて姿勢が良く、所作も丁寧で洗練されています。
服装は流行に敏感で、ファッション誌を参考にしながらも自分のスタイルを確立しています。
上品なワンピースやスタイリッシュなパンツスタイルなど、シーンに合わせて自在に変化。
メイクもアイメイクや目鼻立ちが際立つことを意識しています。
ジュエリーも派手でネイルも先が尖ったものにして、派手に輝きを放ちます。
全体として、離・九紫火星の人は「美意識」と「知性」を両立させたタイプ。
どこにいても周囲の目を引き、存在感を放つ「光の人」です。
離・九紫火星の強弱や吉凶を振り分けると
八卦や九星気学の要素は人それぞれ強弱があって、一番強い要素がその人を表しています。
ここでは離・九紫火星の強弱や吉凶をまとめていきます。
離・九紫火星が強い・吉作用
離・九紫火星が強い場合の吉作用は、美意識やセンス発信力が際立って、人々に元気を分け与える存在になります。
直感と判断力が冴えて、理想に向かって順調に進んでいきます。
離・九紫火星が強い・凶作用
この要素が強い場合の凶作用は、プライドが高くなって人を見下したりマウントを取る行動を取る結果、孤立しやすくなります。
理想が高すぎて現実とのギャップに悩み、情緒不安定になったり、自暴自棄な行動に出てしまうことがあります。
離・九紫火星が中庸・吉作用
離・九紫火星が中庸な場合の吉作用は、情熱と冷静のバランスが取れていて、知性と美的センスがキラリと光る。
自己表現と協調性が両立して、人を導く光として信頼されてる。
離・九紫火星が中庸・凶作用
この要素が中庸な場合の凶作用は、人の目が気になって自意識過剰で輝けない。
他人の評価を気にしすぎてる。
離・九紫火星が弱い・吉作用
落ち着きが出て柔軟性が高まる。
協調性が高くなって、堅実で現実的な判断ができる。
あまりに弱すぎると対極の坎・一白水星っぽくなっていきます。
離・九紫火星が弱い・凶作用
この要素が強い場合の凶作用は、情熱が失われて惰性で生きるようになる。
他人の成功に嫉妬したり、本音を隠して表面を取り繕う。
こちらも対極の坎・一白水星っぽくなっていきます。
離・九紫火星と仲良しランキング
ここでは離・九紫火星と相性のいい仲良しランキングを紹介します。
次女や華やかな人はどんな人と仲がいいかが一目瞭然です。
※このランキングは私の主観が入っていて、場合によってはランキングが前後します。
1位 巽・四緑木星
離・九紫火星と一番仲良しなのが、木の要素の巽・四緑木星となります。
木は火の燃料ということで、人との関係はプロデューサーとアーティストのような切っても切れない関係です。
情熱的な離・九紫火星と柔軟性のある巽・四緑木星は最高の組み合わせです。
2位 乾・六白金星
父親やリーダータイプの乾・六白金星もとても良い相性となります。
火が天に昇るような関係であり、上昇をイメージしています。
乾・六白金星が描いたプランを離・九紫火星タイプが具現化していきます。
3位 坤・二黒土星
母親やサポータータイプの坤・二黒土星と離・九紫火星も相性が良いです。
離・九紫火星が苦手としている部分をこのタイプが補佐してくれるためお互いの良さが引き立ちます。
アーティストを支えるマネージャーみたいな存在です。
4位 震・三碧木星
火にとって木は燃料の関係になるので、震・三碧木星も相性が良いです。
お互い勢いのある同士で刺激的で活気のある関係になります。
しかし、どちらも騒々しく自己主張が強いためケンカになることもあります。
5位 兌・七赤金星
離・九紫火星と兌・七赤金星は話題が合うし、美的感覚が近いこともあって仲良しになりやすいです。
派手でメイクバッチリの子とギャル系女子が楽しくつるんでいるイメージです。
しかし、お互い見栄の張り合いやライバルのような関係にもなり得ます。
6位 坎・一白水星
火と水は相剋関係ですが、乾と坤のような補完関係となります。
火が水の温度を上げるように感情を揺さぶりあう形になります。
しかし、その情熱は長続きしない傾向にあります。
7位 艮・八白土星
離・九紫火星と艮・八白土星の仲はあまり良くありません。
火の自己主張が強くて派手さに警戒感を持っていて、艮・八白土星が避けているようなイメージとなります。
相性は悪くても、お互いを認め合って仲良くなるケースもあります。
8位 五黄土星
どちらも自己主張が強い五黄土星と離・九紫火星の相性は悪いです。
五黄の支配力と離の理想主義でたびたびぶつかり合います。
構図としては、このタイプとは五黄土星が離・九紫火星を従えるような関係になり得ると思います。
9位 離・九紫火星
お互いが主役を主張する離・九紫火星同士は仲良くありません。
二人が出会うと最初こそ表面上は仲良くしますが、自己主張のマウント合戦になりかねません。
相性は悪いのですが、お互いを認め合うことはありえます。
離の重卦「離為火」とは?
易占いでは八卦✕八卦の64卦で運命を占いますが、同じ卦が重なることもあります。
これを重卦と言って、離同士のペアーは離為火になります。
卦辞の原文
離利貞。亨。畜牝牛。吉。
卦辞の翻訳
離は火のように輝き、正しい行動をすれば順調に進む。
雌牛のようにおとなしく育てることは吉であり、控えめに力を蓄えることが成功の秘訣。
離為火の爻辞
初九:履錯然。敬之无咎
意味:火の上を踏むように慎重に行動すれば、問題はない。敬意を持って進めば災いは避けられる。
六二:黄離、元吉
意味:安定して明るく、正しい位置にいれば大吉。知恵や情熱を活かせる。
九三:日昃之離。不鼓缶而歌、則大耋之嗟。凶
意味:日が傾く火のように、勢いが衰える時には無理に盛り上げようとすると大きな嘆きや失敗を招く。過剰な行動は凶。
九四:突如其来如。焚如。死如、棄如
意味:予期せぬ事態が起こり、火のように災いが拡大する。放置すれば損失や破滅に至る危険がある。
六五:出涕沱若。戚嗟若。吉
意味:涙や悲しみを伴う状況でも、正しく対応すれば吉。困難や悲嘆は克服できる。
上九:王用出征、有嘉折首、獲匪其醜、无咎
意味:君主が出征するような大きな行動でも、正しく進めば戦利を得られ、害はない。
離・九紫火星の人物像や性格、相性のまとめ
今回は離・九紫火星の人物像や性格、他の要素の相性を記事にしました。
この人物は次女や街中で華やかだったり派手な格好をしている人になります。
私のブログでは火(離)っぽいと表現しますが、このタイプの特徴がよくわかってくると思います。
八卦や九星を理解するには擬人化することで人物像や他の要素との相性が何となくわかってくるものです。
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